プロジェクトでは、森林伐採を予測するシステムの構築にあたり、機械学習や深層学習などのAI技術を活用しています。
システムの構築は主に産業技術総合研究所(AIST)のメンバーによって進められていますが、今後はブラジル側がシステムを持続的に運用し、必要に応じて改良していくための技術力が求められます。そこで、予測モデルの分野にとどまらず、将来的にAI技術を他の分野でも活用できるよう、AI技術の習得を目的とした第2回本邦研修を8月26日から9月6日まで実施しました。
今回の研修には、昨年と同じ5名のカウンターパートが来日しました。昨年の研修以降、長期専門家との継続的な勉強会で得た知識を踏まえ、今年はプログラム作成の実践に重点を置きました。研修中には、衛星データから鉱山を検出するプログラムや、違法伐採地の経年変化をモニタリングするためのプログラムのプロトタイプを作成しました。これらのプロトタイプを基に、帰国後には本格的なAIプログラムの開発に取り組む予定です。
さらに、AISTチームと今後の予測モデルの精度向上に向けた方法についても活発な議論が行われました。