上位目標
アマゾン地域森林の保全活動が改善される。
法定アマゾンの森林減少は2020年(2020年8月~2021年7月)には13,000平方キロメートル以上に達しています(INPE 2021)。FAOによると、2010年から2020年までの年間平均森林減少面積は世界一です(FRA 2020)。
ブラジル政府は、衛星を使って森林の変化を監視し、違法な森林伐採を抑制する機能を有しています。しかし、光学衛星による観測のみでは、雲が多いため、森林の状況を把握することが困難です。
衛星で森林伐採が観測され、IBAMAの取締官が現地に到着した時には、すでに森林は失われています。そのため、森林伐採を回避するための予防策が必要です。
広大な法定アマゾンにおいて、IBAMAの取締官の数は限られており、取締活動の効率化のために様々な情報を活用、共有が求められています。
ブラジル政府は世界100カ国以上とともに、COP26の「グラスゴー首脳宣言」において、2030年までに森林破壊を止める、または削減することを約束しています。この公約を達成するために、本プロジェクトは、先進的な技術の活用により、違法伐採の抑制の改善に貢献します。
See project update先進的レーダー衛星及びAI技術を用いたブラジルアマゾンにおける違法森林伐採管理改善プロジェクト
ブラジル環境・再生可能天然資源院 (IBAMA)
2021年7月21日〜2026年7月20日 (5年間)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、国立研究開発法人産業技術総合研究所 (AIST)、独立行政法人国際協力機構 (JICA)
法定アマゾン (アクレ州、アマパ州、アマゾナス州、マットグロッソ州、パラ州、ロンドニア州、ロライマ州、トカンティンス州およびマラニョン州の一部)
アマゾン地域森林の保全活動が改善される。
ブラジル法定アマゾンにおける森林伐採の検知及び予測を通じた違法伐採に係る対策・管理能力が強化される。
違法伐採対策・取り締まりに関する提言が関係機関間で共有される。
リモートセンシング及び空間情報のデータベースを活用した違法森林伐採取り締まり優先地域を特定する基準が作られる。
AIを活用した改良森林伐採予測システムが運用される。
IBAMA内及びIBAMAと森林伐採データに関わる関係機関間との情報共有体制強化を通じて、森林伐採管理及び取り締まりの効率が改善する。
JICAとIBAMAの間で締結された協議議事録(RD)のプロジェクトデザインマトリックス(PDM)に沿ってプロジェクトは進行しています。進捗状況は半期毎のプロジェクト進捗モニタリングに基づき更新される予定です。
10月7日から11日にかけて、ブラジル北部のRondonia州Porto VelhoおよびAmazonas州Humaitaで現地調査を行いました。
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